鶴見商業高校で福祉の授業を実施しました
◇ 鶴見商業高校で福祉の授業を実施しました ◇
鶴見商業高校では、キャリア教育を目的とした総合学習の取り組みをされています。
その中でも、2年生の2学期には、少人数クラスでさまざまな分野の講座に分けて 学習・体験をする「チャレンジ講座」を実施されています。
今年度も9月~11月にかけて講座を実施され、1月にはコースごとのまとめのプレゼンテーションも実施されます。
その中の1つの「福祉」の講座について、担当の先生からの依頼を受け、区社協として、講座の講師及び講師の調整を行いました。
≪内容≫
1日目 「ボランティアについて」「福祉について」
区社協の地域活動担当の職員より、ボランティア・福祉についての話をしました。
【感想】
・ボランティアは年に何回かの一大イベント的な感じがあったけど、今回の講座で特別なことじゃなくて普段から参加できる身近なものだと思いました。
・『「しあわせ」は人によって違う』という言葉がものすごくいいなと思いました。ふくしは「ふだんのくらしをしあわせに」の言葉通りなんだなと思いました。話が聞けてよかったです。
・すごく心に残るお話で前よりも福祉についてすごく興味が出ました。最後の輪ゴムのゲームで難しいことも一人でやるより二人、三人でやることで乗り越えられるんだなと感動しました。まちなどで困っている人がいると声を掛けたいなと思いました。
2日目 「障がい者スポーツ体験」
機能訓練事業の卒業生で構成された「つるみ会」のみなさんとボランティアさんに来てもらい、一緒にフライングディスクとふうせんバレーの体験を行いました。
【感想】
・フライングディスクが意外に難しくて、でも楽しかったです。全国大会にも出たりしてすごいなと思いました。ふうせんバレーもすごく楽しくて、みんなで楽しめていいスポーツだなと思いました。良い体験ができました。ありがとうございました。
・フライングディスクとふうせんバレーをして、フライングディスクはなかなか上手に飛ばなくて難しかったです。ふうせんバレーはみんなでボールをつないで楽しかったです。みんなで力を合わせて車いすの方と階段をのぼったり、車いすを持って降りたり、車いすの方と車まで一緒に行ったりして、実際に車いすをおすことができてよかったです。
・スポーツには障がいがあるとかないとかは関係ないんだなと思いました。みんなで楽しめたと思います。
3日目 「認知症サポーター養成講座」
鶴見区西部地域包括支援センターと鶴見区社協の職員で、認知症サポーター養成講座を実施し、認知症の人への対応の仕方についてみんなで一緒に考えました。
【感想】
・認知症について、前は言葉しかわからなかったけど、今日、講座を受けて、いろいろなことが知れてよかったです。認知症の方がいたら声をかけられるようにしたいです。
・自分もコンビニで働いていて、認知症の方が1人いて、すごく身近に感じていたので、接し方の心得的なことが聞けたのがよかったです。
・DVDを見て、間違った行動と良い行動がわかって、自分も認知症の方がいたらそういった行動をとれるといいなと思いました。
4日目 「福祉のお仕事について」
特別養護老人ホームファミリーの職員さんに来ていただき、実際の施設での入所者の生活や職員の関わりをもとに、福祉の仕事・介護の仕事についてお話をしていただきました。
【感想】
・「福祉だけが人の役に立つ仕事じゃない」とおっしゃっていたことが印象に残った。
・簡単な仕事じゃないなと思っていたけれど、更にそう思いました。いろいろ詳しいことが聞けたのでよかったです。福祉の仕事に更に興味を持ちました。
・ファミリーから来ていただいた方はかなりハキハキとしているユーモアのある方で、お仕事について話していただいて、認知症のある方のことや他の方の話とかも聞けて、老人ホームのことについて、かなり知れたと思う。すごくタメになった。介護士のことも、すごく大変そうだけど、やりがいがありそうだなあと感じました。
5日目 「あなたは24時間に自信をもてますか?」(肢体障がい者の方のお話)
生まれつきの病気で車いすで生活をされている、株式会社 ミライロの代表取締役 垣内俊哉さんに「あなたは24時間に自信をもてますか?」というタイトルで、ご自身の経験や今されているお仕事をもとにお話をしていただきました。
【感想】
・バリアフリーなどは当事者からのアドバイスなどをもらうとより使いやすくなるんだなと思いました。垣内さんの話を聞いて、これから先もっと時間を大切にしようと思いました。今できることを精一杯できたらもっといい人生になるなと思いました。「後悔はゼロにはできないけど、減らすことはできる」すごく感動しました。
・時間の大切さを改めて考えさせられました。将来の夢を実現できるように、もっともっと自分自身頑張れるんじゃないかと思いました。
・今までのダラダラ過ごしてしまった時間がもったいないなと思いました。友達も家族も自分ももっともっともーっと大事にしたいなと思います。
・いろいろなことを学んだ。自分の時間は自分だけの時間じゃない。誰のために生きようかと言われた時、やっぱり自分のことを大切にしてくれる人のために生きようと思った。友達とはずっと一緒にいれないかもしれないから、いつも恥ずかしくて言えなかった「ありがとう」って言えたらいいなってすごく思った。
6日目 「福祉のお仕事について」(視覚障がい者の当事者より)
日本ライトハウスのソーシャルワーカーさんに、福祉の仕事における大切な視点についてお話いただき、対話をしながら、「障がい者」という概念について一緒に考えました。
【感想】
・福祉には障害者という枠に押し込めるのではなく、ただの人間と向き合うセンスが必要ということがわかってよかったです。
・私もきっと無意識に「友達」「姉・妹」という枠に入れていたと思います。それを改善したいなと思いました。私はあの人嫌い!と思っても、良いところを見つけて好きになろうといつもしているので、それにちょっと似ているなと思いました。
・「決めつけないでいろんなところを見れるセンスが福祉の仕事には大切」「対等な関係=立場が入れ替わる関係」というのが印象に残った。